日本人はおしなべてチョコレートが大好きです。
その『チョコレート愛』と探求心・執念に毎年圧倒されるのがバレンタインディですが、その直前に催される『サロンデュショコラ(サロン・ド・ショコラ)』は誰かにあげるためだけでなく『とにかく美味しいチョコレートが食べたい』とか、『新しい何かを発見したい!』という気持ちがフロア中に満ち溢れている凄いお祭りです。
もともとは新宿伊勢丹のワンフロアで開催されていましたが、そこにはベーシックなものから、革新的なものまでさまざまなチョコレートが溢れるようになり、今では床面積の広い場所へと移動したり、日本各地で開催されたりと、さらに勢いを増しています。
誰もが知っている安定した古典ブランドから、若いショコラティエさんが一人で作り始めたようなお店まで、『サロン・ド・ショコラ』のバイヤーさんたちの舌をうならせた名品が集います。
どこを見てもハズレはありません。
どれを食べたって美味しいんです。
最初にこのイベントに集うようになった時には、夫と息子に食べさせたいスペシャルな一品を見つけたい!と思ったのです。
しかし、どんな美味しいものを見つけても、その違いが解らない輩がいるんだ、とわかるまでにはそれほど時間がかからなかったのです。
それがたまたま夫だっただけのことですが。
それでもバレンタインディは特別です。
どれを選んでも美味しくないわけはないので、味見して美味しいもの、斬新なもの、古典的で好きなブランドを選んで我が家の夫・長男・次男、そして何より自分へのご褒美に、と3~4種類をサロン・ド・ショコラで買うようにしています。
予算は5,000~10,000円くらいと設定して、フロア中を絨毯爆撃します。
そんな10数年でほぼ毎回購入しているのがフランスのブランド”MAZET(マゼ)のプラリズン”というお菓子です。
サロン・ド・ショコラでは、実演しているので出来立てを食べることもできますよ。
ローストしたアーモンドを大きな窯でガラガラと回しながらカラメルがけしたお菓子です。
チョコレートブランドですから、サロン・ド・ショコラでも購入できます。
他にも、割と新しいもので”グルロン スリーズ”という、同様にキャラメリゼしたヘーゼルナッツを、チェリーフレーバーのチョコレートで包んだお菓子もあり、洒脱な雰囲気の職人さんたちがサービスして配ってくれます。
片言の日本語でお勧めしてくれるその会話も楽しく、また、購入したら『メルシー・マダーム』とにっこり笑ってくれます。
そのやり取りが楽しくて、毎年売り場を探すのでした。
また、日本には毎年素敵な和風のチョコレートを出してくれるブランドが複数存在します。
既にお抹茶は定番ですが、最近では柚子やほうじ茶、ショウガなどを取り入れた変わり種が複数存在しています。
これはもう、毎年サロン・ド・ショコラの会場をふらふら歩きながら行き当たればラッキー!という感じで、楽しく買い物をしています。
いずれにせよ、その会場の中にあるものに『ハズレ』はありません。
そのチョコレートたちを食べ続けていたおかげで、息子たちの舌は確実に育ちました。
夫の舌は難しくても、成長期に食べさせた美味しいチョコレートの記憶は鮮明で、そしてゆるぎない味覚の素地として残っています。
私は今年もまた、彼らの喜ぶ顔を見たくて、そして夫にも同じものを食べさせたくて、チョコレートをハンティングしにサロン・ド・ショコラに遊びに行くことになるでしょう。
毎年あんな盛大なチョコレートの祭典を開催してくれる伊勢丹に感謝です。
その会場中に充満するシアワセな甘い香りと笑顔。
次はどんな衝撃に出会えるか。
今年も一月末が楽しみです。
今年2019年の「~パリ発、チョコレートの祭典~ サロン・デュ・ショコラ 2019」は、1月23日(水曜日)~29日(火曜日)まで、新宿NSビルで開催予定です。
入場チケットやショコラセミナー(デモンストレーションやトークショー)などのイベント詳細はサロンデュショコラの公式サイトに載っていますよ。