バレンタインは男子校でも友チョコ人気、なのかな?!

モテない系の長男が、男子高に入ったその翌春のバレンタインディ。
一人の同級生が可愛い友チョコを作ってクラスのみんなや部活の先輩ら、そして先生にもふるまって一大センセーションが巻き起こりました。

もちろん男子校ですから、そのチョコの主は当時15歳の男子です。

さすがに高校にもなるとクラス全員のキャラまでは親は把握しきれませんので、息子からの伝聞ですが、ごくごく普通の男子であり、お弁当も作ってきたりするわけじゃない。

それがいきなりナッツやドライフルーツをふんだんに使ったチョコレート(混ぜただけともいうが、砕いたり刻んだりという手間は相当なもの)を作り、可愛いラッピングで仕上げて持ってきた、それはかなりな衝撃であったようです。
『あいつ、女子力高ぇなぁ!』と。
それは揶揄ではなく、まさにリスペクトの対象としての尊称ですね。
まさに『素晴らしい!』と称賛のムーブメントが巻き起こったようです。

息子が『お返ししたいんだけど』とはいっていましたが、ホワイトデーの頃はちょうど入試で学校には立ち入り禁止だし、一人分手作りするのも難しいし、かといって既製品もなぁ、というので、『じゃあ来年、友チョコ作って彼にもちゃんと渡せば良いんじゃない?』と話したら、何やらやる気になっていました。



というわけで、次のバレンタインに向けて実験が始まったのが冬休みの頃でした。
何が良いかなぁ、とレシピサイトを見て悩んでいたところ、よしながふみさんのマンガ『きのう何食べた?』に掲載されていたブラウニーを作った時のことを思い出し、あの時のブラウニー美味しかったねと言うと、彼(息子)も私が作ったそのブラウニーをおやつに食べていたので、やってみたい!と言い、お小遣いでココアパウダーとバターを調達するところから始まりました。
彼は理系なので、とにかく正確に、きちっきちっと計量し、手間をかけていくのですが、なにせ料理に関してはど素人なので、手際が悪い。
ボウルの粉を飛び散らしたり、混ぜ方がどうしてもムラになったり。
生焼けになってやり直したり、失敗したものについては本人が責任をもって食べていました。

一月中に三回以上は成功したので、私もGOサインを出し、直前の週末に焼いてさまして冷蔵庫で落ち着かせ、前日に切り分けてラッピングする辺りは、僭越ながら母(私)がお手伝いを致しました。

我が家の子供は男子のみの家庭なので、そしてそれほどモテるわけでもなくホワイトデーもほぼスルーしてきたために、こうしたラッピングの資材なども買ったことが無くて、100均や文房具の専門店で可愛い袋やペーパー、マスキングテープやリボンなどを見て回るのが本当に楽しかったです。

さて、一口大に切り分けたブラウニー、なかなかのクオリティに仕上がりました。
バターとココアパウダーをたっぷり使っているので、その質感はどっしりして、口に入れるとしっとり。

焼き上がりすぐの風味も魅力ですが、さまして落ち着かせてから切り分けると、切り口の断面がきれいなこと!
理系男子らしく、一定幅に切るために型紙まで作ってパン切包丁を駆使したおかげで、均一なクオリティのものが出来上がり、本人も満足。
学校でふるまったら、大好評だったようですが、同じようなことを考えていた男子が結構いたようで、物々交換のような状態でカラフルな包みを抱えて帰宅してまいりました。

今思えば、その翌年はもう受験生だったので、それどころではなく。
高校二年生のその時、一生懸命ブラウニーを作るために実験を繰り返したのは、彼にとっては本当に良い思い出になったんだろうなぁ、と思っています。

それ以降、彼がお菓子作りに没頭することは特になく、たまにホットケーキを焼いたりする程度です。
男子でも本気になったらあれだけの焼き菓子が作れるんだな、というのは、母としては嬉しい経験でしたね。
思い出したら食べたくなってきました。
正月明けに『ブラウニー食べたくない?』と声をかけてみよう、と思っています。

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